「エリザベート地獄」のはじまり。瀬奈じゅん「日々、ことだま」
こんにちわ。
自称楽天のまわしものです。ちくわです。
きょうも楽天さんにお世話になっております。
ぜひ、皆様もどうぞ。
さてさて。
昨日の続きに参ります。
元月組トップスター瀬奈じゅんさん
フォト、エッセイ集
「日々、ことだま」
「エリザベート地獄」
花組「エリザベート」、私はルキーニを演じた。
初ヒゲ、父にそっくりだった。(特に歩き方がそっくりだったらしい)
この公演の通し舞台稽古、自分の不注意により、事故にあった。
地図のあて物が頭に下りてきたのだ。
「グキッ」
イヤ~な音がした。
でもその数時間後、そのまま初日を迎える。
この事故から二週間ほど、すなわち「エリザベート」の初日が明けて二週間ほどは、
彼女は”変”だったらしい。
それを彼女は覚えていない。
最初の出番の裁判官のやりとりのときも、間違えてしまった。・・・が、
やはり、覚えていないらしい。
実際、首の方はたいしたことはなかった様ですが、心のショックが大きかった・・・
これが、彼女のエリザベート地獄のはじまり。
そして、数年後。
花組二番手だった彼女が、90周年特別企画の一環として、
同期3人で出演した月組公演「飛鳥夕映え」の東宝公演の集合日。
彼女は応接室に呼び出された。
劇: 引き続き、次の月組公演『エリザベート』に出演してもらいます。
私: はぁ。
劇: エリザベート役を演ってもらいます。
私: はぁ?
劇: その公演から月組生として組替えです。
私: (エリザベート・・・?)
劇: で、次期主演男役をしてもらいます
私: (エリザベート・・・!?)
もう組替えのショック、主演男役になれるという喜びなんて感じている余裕はなかった。
っていうか、耳に入っていても心に入ってこない。
心に入ってくるのは「エリザベート」というイヤ~な言葉だけである。
こうして、彼女のエリザベート地獄が続いていくことになったのです・・・
ファンの間でも、衝撃的な出来事でした。
あさこさんのエリザベート。
あさこさんのエリザベート?
エリザベート?
月組?
はい、衝撃的でした。
その後のあさこさんのお話に興味のある方はこちらを読んでくださいね。
ほんとに中身の充実したエッセイ集だと思います。
2008年に発売された10年近く前のものではありますが、
「瀬奈じゅん」というトップスターをいつまでも語り続けていって欲しいと思います。
ちなみに。
あさこさんはこの「エリザベート地獄」をこう締めくくっています。
あんなにつらい思い、悔しい思い、孤独感、を味わいながらも、
またいつか、「エリザベート」という作品にかかわりたいと思わせる・・・
これこそが、「エリザベート地獄」の始まりだ。
グランド アモーレ!
その後、あさこさんは3度目の「エリザベート」で、トートを演じています。
そして、宝塚を退団した後も、2度のエリザベート役。
「エリザベート地獄」に現在もどっぷりは浸かっているあさこさんです。
またいつか、あさこさんの「エリザベート」に会いたいですね。
グランデ アモーレ!!
(ルキーニでもいいよ。むしろトートでも・・)
それでは、また。
ちくわでした。ありがとうございました。
ごきげんよー。
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